99.9‐刑事専門弁護士‐ (第10話/最終回/20分拡大版・2016/6/19) 感想

TBS系・日曜劇場『99.9‐刑事専門弁護士‐』(公式)
第10話/最終回/20分拡大版『今夜完結!!チーム斑目が挑む最後の難事件因縁の宿敵…秘めた思い…いざ最終決戦!!』の感想。
深山(松本潤)らは東京都内で起きた連続殺人事件の容疑者男性・石川の弁護を引き受ける。石川は丸川(青木崇高)の厳しい取り調べに負けて犯行を認めてしまったと言い、無罪を主張する。佐田(香川照之)は石川のアリバイを立証する作戦に出る。一方、深山は殺害状況に違和感を覚え、独自に調査を開始。静岡で起きた殺人事件に注目する。そんな中、石川のアリバイが判明。動揺する丸川に、大友(奥田瑛二)はある命令を下す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
小ネタやオヤジギャグを減らしたのは正しい判断
これまでの全10話中で、20分も拡大した割に、そして番宣で最終回はこれまでよりもオヤジギャグ満載と言っていた割に、一番小ネタやオヤジギャグを少なくした脚本と演出の真っ当な判断は正しく評価して良いと思う。
お蔭で取り扱ってる案件自体はいつも通りの稚拙な内容だが、小ネタが減った分と大人の事情を抑えて登場人物全員に出番があったために、かなり落ち着いて見られたために、最終回としての「締め括り感」はあって良かったと思う。
言うなれば、通常回とは明らかに異なる雰囲気で、深山(松本潤)の心の傷と「99.9」を絡めた余韻を生み出した、とは思う。
小ネタが減った分、内容の稚拙さが露呈してしまった
ただ、上に書いたことは、あくまで全10話の総括的な解釈で最終回を捉えた場合のこと。最終回でなく第10話として捉えるとかなり残念。小ネタを削ったことで良くも悪くも本作らしさは薄まったし、深山の出番が減ったことで群像劇風に物語のまとまりも乏しくなった。
その上、脚本を読み解けば、決して冤罪だった石川(中丸雄一)の無実が証明されて、本来なら感無量と言いたいところだが、石川も無罪決定でその場に足から崩れ堕ちてはいたが涙一つこぼれてこぼれていなかったように、少なくとも一視聴者である私も涙腺崩壊することはなかった。
あとがき
私、普通のオジサンよりも多少は嵐ファンだと自覚しています。その立場で本作を見ると、今期放送された嵐主演ドラマとして、本作の方が残念な仕上がりでした。確かにこれまでの松本潤さんとは違った新鮮味のあるキャラと作風だったのは認めます。ただ、やはり最終回まで脚本が『99.9 -刑事専門弁護士-』と言う重厚で正義感漂うタイトルに完全に負けていたと思います。まず、それが残念。
それと、本作が “ドラマのTBS” としての看板枠『日曜劇場』であると言う違和感も、最終回まで拭い去ることは出来ませんでした。確かに、「嵐、松潤、香川照之、弁護士モノ、日曜劇場」と5つ揃えば、それなりの視聴率は予測し確保できるとは思います。でも、ドラマは設計図である脚本が良く無ければ、本当の意味での視聴者に満足感は与えられない。そう、再認識した作品でした。
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