ゴーイング マイ ホーム (第1話 初回2時間SP ・10/9) 感想
フジテレビ系ドラマ『ゴーイング マイ ホーム』(公式)の第1話 初回2時間SP『小心者の男に訪れた人生のヘンテコな転機突然現れた美女&伝説の生き物クーナの謎』の感想。
想像とはだいぶ違うテイストのドラマだが…
冒頭15分頃の“田舎で実父が倒れた”と言う事件発生以外、始まって一時間近く説明らしい説明が無いから、「かなり取っつき難いドラマが始まった」、そんな第一印象。私が当初想像していたのは、番宣のイメージや、阿部寛さん、山口智子さん、西田敏行さんと言うメインキャストから勝手にテンポの良いメリハリのあるホームコメディだと勝手に思い込んでいたから。
確かに面白いかと聞かれれば、誰にも勧められるような作品で無いかもしれない。でも、不思議なことに苦行ではなかった。その理由は…
これぞ是枝風。映画「歩いても 歩いても」を思い出した…
本作の脚本と演出は映画監督の是枝裕和氏。彼の代表作に映画『歩いても 歩いても(2008)』があるが、あれはある家族の一日を「こう言う人いるよね、こう言う話よくあるよね」と上映の2時間中観客に問うような、私には少々しつこいホームドラマ映画だった。
テーマもなかなか見えてこなかったが、とにかく何でもないような日常の描写が実に良く出来ており、「12話位の連続ドラマにしたらさぞ面白いだろうに」と思ったのを思い出した。
最初から“小津調ドラマ”と判っていたら…
映画好きの私が、本作を“小津調”と呼ぶには自分でもかなり抵抗がある。しかし、ある事柄を発端に“家族と言う最も小さな社会”が揺らぎ始めていく様を、全ての登場人物たちにスポットを当て否定も肯定もせず淡々と描くテイストは、名匠小津安二郎作品調と言えなくもないかなと。
それが最初からわかっていれば、だいぶ印象が違ったと思う。どうやら本作も番宣による視聴者のミスリードの被害者かもしれない。
実は私、日常を淡々と描いたほんわかムードの日本映画が苦手です。本作も似たような部類に入ると思いますが、不思議とテレビドラマだと好きな味付けに感じました。ゴンチチのサウンドトラックも良い雰囲気を醸し出してましたし。
身勝手な話ですが、お金を払って観る映画はこちらの要求も高くなりますが、無料の地上波ドラマならハードルが下がるからかもしれません。いずれにせよ好き嫌いは別れると思いますが、私は楽しめたので来週に期待します。ただ、CM挿入のタイミングは再考頂きたいです。
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