リーガル・ハイ(第11話 最終回・6/26) 感想
4/17からフジテレビで始まったドラマ『リーガル・ハイ』(公式)の最終回『内部告発者を不当解雇から救え!!最強の弁護士がついに敗北!?真実は常に喜劇だ!!』の感想。
最終回も平常心。これが面白さの秘訣だ!
冒頭から唐突に服部(里見浩太朗)の「お待ちしておりました、1年振りですね、どうぞ」と説明のテロップも無く、ディフュージョンフィルターの掛かった夢オチ風な映像からスタート。過剰に視聴者サービスしないのも本作流だ。
そのまま、あれよあれよと堺雅人劇場に引っ張っぱられて、更にいつものテンポ良い演出と編集で、過去の登場人物&水戸黄門オールスターズも上手い感じでピンポイント出演が完了(圭子シュナイダー役の鈴木京香さんに至っては、出演してないのに顔が見えたようだった)。
結局は黛真知子(新垣結衣)が出戻って来て、古美門研介(堺雅人)と元サヤになり、今後はSP、続編、劇場版の何でもOKの体制万全で終了。また、法廷好きのSUさんは回収して、服部の謎は残したままってのも上手い。それにしても期待通りに“本作らしさ”を踏襲し、最終回も平常心で奇を衒わずに終わってくれてホッとした。
「朝ドラ」「茶番劇」を見事に魅せてきた!
「旅人のコートを脱がせたぐらいで勝てると思うな。
太陽をやるなら灼熱地獄でパンツ一枚残さず剥ぎ取れ。
それ位できなければ理想と現実を変えることなど出来やしない。
もっともっと強く賢くなれ、朝ドラ!」
中盤、八木沼佳奈(田畑智子)の最後の思いに続いて真知子が法廷で演説するシーンは、BGMと相まって如何にも「朝ドラ」風な大演説の演出で突っ込み所を作成。その後、一気に逆転され、いつものように古美門が真知子を「朝ドラ」になぞって罵倒する。
ここで終わると思いきや、最後の最後は、古美門と三木長一郎(生瀬勝久)と沢地君江(小池栄子)のこれまた「朝ドラ」並みの茶番劇で締めるとは驚いた。きっとハムスターの遺影を手に、みんな楽しみながら撮影したのが見えてきたような茶番劇。これだけ茶番劇を楽しめたのは初めてかもしれない(笑)
お話の面白さもさることながら、脚本・演出・俳優の三つが創り出す、音楽のようなテンポやメリハリの良さが本作らしさの肝だったと思います。洋楽を聴いていると、英語の歌詞の意味がわからなくても、「この曲のサビが好き」「この曲の雰囲気が良い」とかありますよね。そういう音楽的な要素。
そして、私たちは台詞の意味が解るし、セリフに込められた裏の意味さえ解る訳ですから、一度ハマったら抜けられないのは当然だと思います。是非また平常心で帰って来て欲しいドラマです。スタッフとキャストの皆さん、お疲れさまでした。
最後に、本作のノベライズ本が発売されますが、シナリオを読みたい方いませんか?下記の『月刊ドラマ 2012年 07月号』に第1話と第5話の脚本が掲載されています。興味があったらお早めに買っておくのをお勧めします。
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話
リーガル・ハイ [単行本]
「リーガル・ハイ」オリジナルサウンドトラック
「リーガル・ハイ」公式BOOK 古美門研介 草創記
ドラマ 2012年 07月号 古沢良太『リーガル・ハイ』1・5話収録
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/3698/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → 記事のコメント欄に、貴方のブログ名、ブログ記事のタイトル名とそのURLをご記入下さい。こちらで確認して公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
また、http://dmesen.seesaa.net/article/277476524.html でも、受け付けております。
- 関連記事
-
- 2012年7月期の夏ドラマの期待度 (2012/06/29)
- パパドル! (第10話 最終回・6/28) 感想 (2012/06/29)
- リーガル・ハイ(第11話 最終回・6/26) 感想 (2012/06/26)
- 鍵のかかった部屋 (第11話 最終回・6/25) 感想 (2012/06/26)
- ATARU (第11話 最終回・6/24) 感想 (2012/06/25)