病室で念仏を唱えないでください (第1話/初回15分拡大・2020/1/17) 感想

病室で念仏を唱えないでください

TBS・金曜ドラマ『病室で念仏を唱えないでください』公式
第1話/初回15分拡大の感想。
なお、原作の漫画、こやす珠世「病室で念仏を唱えないでください」(小学館)は、未読。



 幼少期に目の前でおぼれている幼なじみを救えなかったことから仏門に入り、大切な人の死を前にして命を救いたいという思いから医者を志した松本照円(伊藤英明)。病院では救命救急医として医療に従事しながら、霊安室での枕経や、終末期の患者の心のケアといった僧侶としての仕事も兼任している。
 救急センターに運び込まれた患者の処置に法衣のまま当たることもあり、時に患者に「自分が亡くなってしまったのでは?」と勘違いさせるなど、騒動を起こしてしまうことも。また、何かにつけて念仏を唱えたり説法をするため、同僚からはしばしば煙たがられるが、本人は医師としても僧侶としても明るく真面目に日々取り組んでいた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:こやす珠世「病室で念仏を唱えないでください」(漫画)
脚本:吉澤智子(過去作/あなたのことはそれほど、きみが心に棲みついた、初めて恋をした日に読む話)
演出:平野俊一(過去作/S最後の警官、カンナさーん、インハンド、ノーサイド・ゲーム)) 1
   岡本伸吾(過去作/隠蔽捜査、TAKEFIVE、大恋愛、インハンド)
   泉正英(過去作/わにとかげぎす)
音楽:井筒昭雄(過去作/民王、99.9、トクサツガガガ、俺のスカートどこ行った?、Heaven?)
主題歌:三浦大知「I'm Here」(SONIC GROOVE)

私の事情で、単なる「ドラマ好き」として観られなかった…

「医療ドラマ」が好きで、仏教やお寺やお経も好きで、昨年11月に実母を亡くして、昨年は納骨式まで菩提寺にお世話になり続けた私としては、単なる「ドラマファン」として観ることが出来なかった。

だから、いつもなら不満やダメ出しのオンパレードになるのに…

確かに、レギュラー陣の説明よりも、ゲストの患者の説明の方が多いとか、医療現場で笑ったりふざけたりし過ぎとか、仏教や僧侶の部分と救命医が1人であることの優位性が乏しいとか、いつもの私なら不満やダメ出しのオンパレードな感想になるところだが…

仏教と外科医を重ね「生きること」を問う医療ヒーマンドラマだと…

やはり、何となく、本作が伝えたい “仏教の教えと外科医の生き様を重ねて「生きること」を問う医療ヒューマンストーリー” を目指して、奮闘しているのは伝わった。

ただ、正直、コミカルな描写や無駄な描写が多くて、15分拡大では描くべき部分が薄まって、伝わるべきものが伝わらず仕舞いになったと、私は好意的に解釈した。従って、拡大しない第2話から、本作の本領発揮として欲しいものだ。

あとがき

「般若心経」を唱えることも書くことも出来る私ですから、どうしても好意的に見てしまいますね。また、終盤で主人公・松本照円(伊藤英明)が唱えていたお経は、毎年初詣する成田山新勝寺でも唱える「不動明王御真言」ですね。下に、新勝寺で配布しているものを添付します。

不動明王御真言

今期、医療ドラマが多いですが、木曜日の『アライブ がん専門医のカルテ』に続いて欲し出し物になるかも知れません。次回に期待します。

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スカーレット (第89回・2020/1/17) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』公式サイト
第15週『優しさが交差して』の 『第89回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


喜美子(戸田恵梨香)は三津(黒島結菜)に作陶を教えながら、親密さを深める。しかし三津から何気なく八郎(松下洸平)のような人を好きになりたいと告げられて動揺。平静を装うが、八郎に対する気持ちも揺れる。一方、百合子(福田麻由子)と信作(林遣都)が川原家への結婚挨拶を計画したところ、直子(桜庭ななみ)が突然、帰郷して妊娠を報告。驚きつつも笑顔で迎える喜美子だが、マツ(富田靖子)が怒りに震えて立ち上がり…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

喜美子が三津に作陶を教えながら親密さを深める場面の意味

今朝はどんなアバンタイトルから始まるのかと思いきや、軽快な口笛調の劇伴に乗せて~の、喜美子(戸田恵梨香)が三津(黒島結菜)に作陶を教えながら、親密さを深めるコント。こんなのが全く必要ないことは今朝に始まったことではないが、逆に必要のないこのシーンが、今回のその後の展開に、あらぬ想像をさせてしまうのだ。

喜美子の「うちがやる」は、師匠の言葉として正しいの?

主題歌明け、八郎(松下洸平)が長男・武志と一緒に工房に帰って来る。そこで、喜美子と三津のこんなやり取りがあった。

三 津「お茶いれましょうか?」
喜美子「うちがやる。三津は それ最後までやりぃ」
三 津「はい」

喜美子の「うちがやる」は、単純な “喜美子の台詞” としては、弟子を思う気持ちとか、弟子の手をわざわざ止めさせることも無かろう、みたいな気持ちの表現としては “アリ” だとは思う。しかし、師匠と弟子の会話劇中の “師匠としての言葉” としては正しいとは思わない。

だって、師匠と弟子なのだから、師匠の師匠である八郎まで帰宅したのだから、弟子が茶を入れるのが普通と言うか、そう言う細々したしたことしつつ…が、修業でないのだろうか。令和の人手不足の時代のお話では無いのだから…

今回のナレーションで、私の最後の希望の灯りが消えた…

5分頃から、最近は本作のお約束になっている「信作と百合子が、なかなか結婚の挨拶が出来ずにいる話」がまた始まった。これを見たい視聴者がどれだけいるのだろうか? こんなのに3分以上も時間を割いたかと思ったら、次も脇役・直子(桜庭ななみ)が突然、帰郷して妊娠を報告ってくだり。

その直前に『これが 後々 語り継がれる『信作 結婚のご挨拶が なかなかできない」の始まりでした」と言うナレーションが入った。このナレーションを聞いて、ここ数日ずっと感想に書いて来た、「映像的な描写の雑さを補強、補完するのはナレーションしかない」との私の最後の希望の灯りが消えた…

「うちがやる」と「覚悟や自覚を持っている」は真逆では?

八郎と武志と三津のどうでも良いやり取りを見ていたら、時計は既に10分になっていた。場面は、川原家の母屋で、これから帰宅する百合子を迎え撃つ? 準備をしている喜美子らの図。ここで、また変なことを喜美子が言う。

喜美子「ほやけど… 順番いうもんがあるやん」

どうやら、喜美子には「結婚 → 妊娠」と言う従来の、謂わば、古典的な考えがある人ってことだ。更に、こんなことも言う。

喜美子「親になる覚悟や自覚を持っているかどうか…」

そもそも、喜美子が妊娠・出産した時の描写が完全に欠落しているから、喜美子と百合子を単純に比較できない。これが本作のダメな部分だが、この度のこの2つの喜美子の台詞と、冒頭での「うちがやる」が、全く正反対のことを意味しており、喜美子の言い分に全く説得力がないことにお気付きだろうか。

このシーンでの喜美子は、ざっくり言えば、「物事には順番があり、何かを始めるには覚悟や自覚が必要だ」と言っている。しかし、序盤での喜美子は、弟子に茶を入れた。先日の描写では、弟子におむすびは作るし、布団も敷いてやっていた。これ、おかしくないか?

喜美子は辞めさせた男弟子2人を小間使いのように扱った!?

それで、私は脳内補完でなく、いつものニュートラルな思考回路で考えてみた。すると、1つの答えに辿り着いた。それは、以前に窯業研究所の所長・柴田寛治(中村育二)から頼まれた男性2人の弟子、畑山順(田中亨)と稲葉五郎(永沼伊久也)が突然辞めさせられた…と言う出来事との関係だ。

あの時、なぜ弟子が辞めさせられたのか、止めさせたのかの理由が明確に描かれていない。しかし、その辞めさせられた弟子2人は、師匠の大事なノートを盗んだ。

盗むと言う行動をするのには、それなりの理由、例えば、怒りとかあったはず。「半年もいたのに、教えてもらえなかった」と辞めさせられた時の愚痴だから、もしかしたら本当に八郎と喜美子は男の弟子2人に作陶を教えず、小間使いのようにこき使った可能性がある…ってことだ。

一度弟子を育てるのに失敗したから三津に過剰に優しいの!?

そこで、次は、敢えて好意的に脳内補完してみる。八郎と喜美子は前の弟子2人の指導に失敗した。だから、イチャイチャも減っていた。要は、喜美子は「師弟関係」の経験が、女中時代と絵付け師時代にあるから、修業や人を育てることに古典的な考えの持ち主。

一方の八郎は、「師弟関係」の未経験者で、今も三津を「松永さん」と呼ぶような新しい考えの人(これは、丸熊陶業時代から続いている)。だから、喜美子と八郎は、今度の弟子には優しくして、一から丁寧に教えて、それも女の子だから、女である喜美子が一歩下がって、八郎に教えさせた方が良いと気を遣っているのではないかって。

もはや「師匠が弟子を育てる話」と完全に乖離している

こうやって、好意的に解釈すると、男の弟子2人の育て方で失敗して仲の悪くなった「師弟関係」でもある弟子の喜美子が、夫婦関係修復のために夫であり師匠である八郎に三津を宛がっているように見えて来る。で、そんな呑気なことをしているうちに、八郎と三津が…?

その先がどうなるのか知らないが、これ、「師弟関係」でも「師匠が弟子を育てる」と言うお話とも、完全に乖離しているのではないだろうか? だから、アバンタイトルの「作陶を教えながら、親密さを深めるコント」が、余計に寒々しく見えるのだ。

あとがき

折角、前回で超久し振りに喜美子が作陶を始めたので、 今回はその続きで、徹夜で素焼きをして、次々とお得意の絵付けをし、1つしかない電気釜で、喜美子に迫り来る納期と、八郎に迫り来る個展用の作品作りの攻防戦でも描けば良いのにと思ったら、全く無関係なおバカな妹2人のお話に摺り替わっちゃいましたね。

それに、遂にナレーションでの軌道修正も不可能のが見えちゃいました。話はブツ切れ、描いて欲しい部分は描かれず、描く話は無駄ばかり。これで面白くなる可能性は限りなくゼロに近づいてしまったように思います…

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アライブ がん専門医のカルテ (第2話・2020/1/16) 感想

アライブ がん専門医のカルテ

フジテレビ系・木曜劇場『アライブ がん専門医のカルテ』公式
第2話『知られざる男性乳がん…患者達がつなぐ希望』の感想。


腫瘍内科医の心(松下奈緒)は、乳がん患者の莉子(小川紗良)を診察。莉子は手術を遅らせたいと言うが、研修医の結城(清原翔)はその気持ちが理解できず、同僚の奈海(岡崎紗絵)と言い合いに。そんな中、心は意識不明の夫・匠(中村俊介)に関する義父・京太郎(北大路欣也)の言葉に傷つき、仲良くなった消化器外科医・薫(木村佳乃)に愚痴をこぼす。一方、莉子と話した結城は…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:倉光泰子(過去作/ラヴソング、突然ですが明日結婚します、スキャンダル専門弁護士)
演出:髙野舞(過去作/隣の家族は青く見える、セシルのもくろみ、昼顔) 第1,2
   石井祐介(過去作/SUITS/スーツ、民衆の敵)
   水田成英(過去作/小説王、医龍4)
音楽:眞鍋昭大(過去作/後妻業、ミス・ジコチュー天才天ノ教授の調査ファイル)
主題歌:須田景凪 「はるどなり」(unBORDE / ワーナーミュージック・ジャパン)

前回よりも医師と患者の関りを丁寧に描き、よりスマートに

前回で気になっていた、医療ドラマとは言え現実離れした医療現場のシーンや、主人公の過去や家族や事情の盛り込み過ぎが減って、医師と患者の関りを丁寧且つ中心に描く、かなりスマート(シェイプアップされたのと、知的になったの意味)な医療ドラマになった第2話。

特に、本作のタイトルは『アライブ がん専門医のカルテ』だから、「アライブ(alive)=生きて。生き生きとして」と言う人間誰もが思う気持ちが、患者だけでなく、医師や、がん患者でもある医師の目を通して、実に丁寧に描かれているのが良い。

人間性の内面を重ねているから、群像劇になっていない!

特に、本作がスゴイと思うのが、複数の患者の立場や心情を並行して描きつつ、患者たちを部分的に重ねて、その重ねた “のりしろ” の部分を、腫瘍内科医の心(松下奈緒)と、(今回で明らかになった)5年前から乳がんサバイバーで乳房再建した消化器外科医・薫(木村佳乃)の “2人の生き様” がきれいに埋めている。

普通なら、群像劇になりそうだが、ゲストを含めた各登場人物の描写が、しっかりと見かけの違いだけでなく、人間性の内面を描き、重ねているから “やわな群像劇” になっていないのはお見事だ。

ご都合主義が多くても「ドラマ臭さが無いのは描写がリアルだから

また、今回のテーマが「乳がん」。それも大人の男性患者と思春期の女の子の患者と、緩和ケアの患者、乳がんサバイバーの外科医と、かなりご都合主義的に役割が与えられており、普通なら「ドラマ臭さ」が漂うはずなのに…

“明日の命” もままならぬ状況の患者たちと、彼ら彼女らに真摯に向き合う医師の関係が “リアル” に描かれているから、「ドラマ臭さ」がなく、本当の病院での出来事を見ているような錯覚にさえ陥ってしまった。

当然、俳優陣の演技力のお陰もある。裸(と言うか、背中だが)を見せたり入浴したりの場面は、とかく視聴率稼ぎで不要に思うことの方が多いが、今回でのそれらの表現は正に「乳がん患者と治療」を描くために必要不可欠な要素。その辺の視聴者への魅せ方の上手さも納得だ。

医療の明るい未来をも期待したくなるヒューマンドラマ!

この第2話を見て、改めて本作のタイトル「がん専門医のカルテ」にとても関心がわいた。今現在は、患者が容易に「カルテ」を見ることは出来ない。

理由は、「難解な内容のカルテだけを患者が見ても分からないから」や「患者に伏せている記述が治療に悪影響を及ぼす可能性があるから」や「病院側に医療ミスがあった場合隠せないから」などが主なもの。しかし、「カルテは誰のものなのか?」と言う疑問が、昨今医師と患者の間で高まっている。

いつの日か、「処方箋」や「お薬手帳」のように、患者が自分のカルテを自由に見て、もしかしたら記載まで出来る時代が来るかも知れない。それが叶えば医療の質も高まり、患者のQOL(人生の質)も高まり、医師と患者間のギャップが埋まるかも知れない。そんな医療の明るい未来をも期待したくなるヒューマンドラマだ。

あとがき

あとは、薫が意識不明の心の夫・匠(中村俊介)との謎がどうなるか? 個人的には、必要以上に引っ張る必要はないと思います。でも、そこが無くなってしまうと、単純な医療ドラマになってもしまうわけで。とにかく、本編の部分への満足感が高いので、次回も楽しみです。

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【これまでの感想】
第1話

ケイジとケンジ 所轄と地検の24時 (第1話/15分拡大・2020/1/16) 感想

ケイジとケンジ 所轄と地検の24時

テレビ朝日系・木曜ドラマ『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』公式
第1話/15分拡大の感想。



神奈川県警の刑事・仲井戸豪太(桐谷健太)は、今という時代に重視されるコンプライアンスも意に介さず「とにかく犯人を逮捕して、被害者に感謝されたい」と躍起になる熱血漢。一方、横浜地方検察庁の検事・真島修平(東出昌大)は、「犯罪者を裁くための一番の社会正義は、起訴すること。そのために証拠を集める刑事は、検事の“駒”である」と考える冷血漢。 共にまだ半人前な2人がバディを組み、時にはぶつかり合いながらも共鳴し、数多くの事件に立ち向かっていく。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:福田靖(過去作/ガリレオ、DOCTORS~最強の名医、龍馬伝、まんぷく)
演出:本橋圭太(過去作/緊急取調室1,2,3、TWO WEEKS) 1
   及川拓郎(過去作/刑事7人シリーズ、刑事ゼロ)
音楽:ワンミュージック(過去作/もみ消して冬シリーズ、家政夫のミタゾノ3)
主題歌:宮本浩次 「ハレルヤ」(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)

説明過多、怒鳴りと活舌の悪さで見終えるのがしんどかった

「刑事ドラマ」で「検事ドラマ」で、更に “バディモノ” の本作。前日の水曜日に同局で『相棒』が既にあるのに、なぜ翌日に? まあ、大人の事情だからスルーしよう。

とにかく、W主演の上に、主人公2人が別々の部署だから、登場人物も多く、超が付く程に説明過多の上に、1人は怒鳴ってばかりで、もう1人は活舌が悪いから、字幕表示を読みながらの視聴になって正直見終えるだけでもしんどかった。

ドタバタ演出さえなければ、もう少し楽しめたと思う…

ただ、最後まで見れば、本作が描きたいことは分かった。それは良かったこと。でも、連ドラとして最も大事な第1話での “ツカミ” に “私にとって” 失敗したのは明らか。恐らく、演出がここまでドタバタとやらなければ、本来の「刑事ドラマ」の「検事ドラマ」の部分は、もっと楽しめたと思う。

あとがき

主演の役柄を入れ替えた方が斬新だったかも知れませんね。でも、今回で離脱します。好きな俳優さんたちが結構出演されていたので残念です。

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スカーレット (第88回・2020/1/16) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』公式サイト
第15週『優しさが交差して』の 『第88回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


八郎(松下洸平)と三津(黒島結菜)の親密さが気になる喜美子(戸田恵梨香)。そんな気持ちを押し殺し発注を受けた200枚の小皿作りを始める。三津は集中して作陶する喜美子の姿に圧倒され、八郎も喜美子の才能を認めて自分以上だと評価していると思わず明かす。一方、喫茶店を訪れていた八郎の元に柔道着姿の照子(大島優子)と信作(林遣都)が帰ってくる。照子に投げ飛ばされた信作が八郎に泣きつき、結婚の条件が明らかに…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

まえがき

今朝の『拍手コメントへ返信 (2020/1/14,15,16の分)』の冒頭に書いた通り、最近、仕事が超多忙のため集中力不足になり、ブログのコメントの非公開や対応について “間違い” が発生しやすくなっており、読者の皆さまに不快な思いをさせております。今後も細心の注意を払いますので、どうか引き続きよろしくお願いいたします。

無駄話と笑えないアバンタイトルに呆れてものが言えない…

前回のアバンタイトルが、単純に前々回のラストの続きで始まり、年明けから昨年よりも更に酷さを増し続けているアバンに一休みかと思いきや、再びとんでもない無駄話を打ち込んだアバンが帰って来てしまった。確かに、ホームドラマとして主人公らの日常を描くのは間違ってはいない。それは認める。

しかし、半年間以上も見続けている視聴者の立場になれば、今週の展開は、「主人公夫婦の危機」と言う佳境を描いている最中の可能性がある訳で、そんな状態で本編と全く無関係であれば「無駄話」としか書くことの出来ないし、笑えと言わんばかりの表現で全く笑えないアバンを冒頭に持って来る、作り手たちのセンスを疑うしかない…

今回は上記のYahoo!のあらすじに注目しつつ読んで欲しい

実は、昨日、Web拍手コメントで「ななし」さんから「Yahooあらすじは当てにしないほうがいいです」とのコメントを頂戴したが、コメント返信にも書いた通り、Yahoo!テレビのあらすじはNHKからYahoo!に事前に提供された情報であり、本来は「第88回は、こうなります」との一種の意思表示でもある訳だ。

従って、あらすじと本編が明らかに乖離、または違う場合は、やはり放送前の筋書き通りには行っていないと言う意味に受け取って良いと思う。

なぜ、余計な台詞を入れて、話を複雑にするのか?

そのことを今回は少し念頭に置いて感想を書くので、読者さんもそのつもりで読んで欲しい。

主題歌明け、喜美子(戸田恵梨香)が200枚の大量注文の作業に取り掛かるために工房に立ち入ると、既に受注のことは知っていたが、200枚のことは知らない三津(黒島結菜)が居て、八郎(松下洸平)が喜美子のために下準備をしていたと言う設定から始まった。

この表現だと、八郎と三津は一緒に下準備をしたのに、八郎は「200枚」を三津に告げずに下準備をしたことになる。恐らく、脚本家が「200枚」を強調させる目的で、三津に大声で「200!?」言わせるために。でも、一緒に下準備をするのに「量」や「数」を共有しないで出来るものだろうか?

むしろ、「200枚分の下準備を喜美子さん一人がやるのは大変だからって、先生と私で用意しました」で良かったと思う。なぜ、余計な台詞を入れて、話を複雑にするのか、脚本家の意図が分からない…

「八郎と三津の親密さが気になる喜美子」の欠片も無かった

そして、ここで「あらすじ」の登場だ。あらすじには、「八郎(松下洸平)と三津(黒島結菜)の親密さが気になる喜美子(戸田恵梨香)。そんな気持ちを押し殺し発注を受けた200枚の小皿作りを始める。」とある。

前回を見た読者さんなら、お気付きだと思うが、前回では、「八郎と三津の親密さが気になる喜美子」は、中途半端ではあったが、きちんと描かれていた。しかし、今回はアバンから、小皿作りを始めるまでに「八郎と三津の親密さが気になる喜美子」の欠片も無かった。

その上、前述の通りに無駄話のアバンを前回との間に挟んでしまったために、あらすじの「そんな気持ちを押し殺し…」も一緒に削られた。

喜美子は夫に相談せずに受注した尻拭いをしているだけ…

その後、どんどん小皿作りを進める喜美子で、あらすじの「三津は集中して作陶する喜美子の姿に圧倒され…」は、何となく描かれたが、ここで一度立ち止まって欲しい。私は積極的に本作で好意的な解釈をしようは思わない立場だ。だから、次のように思うし、見えてしまうのだ。

自分は個展を中止するつもりは無い八郎が、喜美子が勝手に受注して来てしまった小皿200枚の大量注文を優先させないと「かわはら工房」の信用に関わると判断し、且つ作業場の狭さの都合もあって、八郎自身が三津と下準備だけして自分はカフェ・サニーに出て行き、三津を助手に残した。

そして、喜美子は夫に相談せずに受注した、しわ寄せを食らって尻拭いをしているだけ…に。

カフェの無駄話をカットし、喜美子の作陶の姿を描き続けるべき!

そして、場面はそのまま、9分過ぎの「三津は集中して作陶する喜美子の姿に圧倒され…」の続きを描けば良いのに、カフェ・サニーで無駄話。やはり、本作は陶芸家を描くドラマなのだから、主人公の喜美子があっと言う間に200枚を作り上げる姿は重要のはず。

もちろん、俳優が陶芸をする演技が大変なのは十分承知だが、手だけ別撮りでも良いから、ここは勇ましい劇伴に乗せて、三津が圧倒するのが当然のような映像処理をすべきだったと思う。

全部、映像でなく台詞で説明しちゃうから説得力が無い!

更に、10分頃に、三津の口から、あらすじの「八郎も喜美子の才能を認めて自分以上だと評価していると思わず明かす…」が描かれる。そして、三津の台詞で、八郎が喜美子の才能を認め、才能のある喜美子が横にいるのが息苦しくてしんどい…と、八郎の気持ちを全部三津の台詞で描いちゃう。

「八郎と三津の親密さが気になる喜美子」が、いとも簡単に三津が言う八郎の気持ちを信じちゃう。この辺の心理描写が雑ってこと。喜美子が自分自身を「そっち側の人、出来る人」と認めて、八郎は「繊細な人、でも弱い人でない」と評価する。

このあたりも、全部台詞で言っているだけで、映像が伴っていないと言うか、そもそも視聴者がそう思える映像が殆どない。ここが、本作の最大の問題だと思う。

ラストの3分間、こうやっていれば辻褄合わせが出来たのに…

12分過ぎから、唐突に喜美子と息子のシーン。そして、13分過ぎには、例の「妻の目を盗んで若い女とイチャイチャする八郎」の図だ。

これ、喜美子の作業が一段落した頃を見計らった感じで、窓の外から八郎が作業場を覗き込んで、喜美子が「ふ~っ、今日はここまでにしよ!」と言ったところで、八郎が入って来て、「今度は、僕の番やな」とか言って、チラリと三津と目を合わせて、ちょっと怪訝な表情をしながら喜美子が「じゃ、あとはよろしく。私は武志の様子を見て来るわ」としておけば…

「八郎と三津の親密さが気になる喜美子」も「そんな気持ちを押し殺し発注を受けた200枚の小皿作りを始める」のも、両方描けたのに。やはり、脚本と演出が上手く噛み合っていない…

あとがき

これ、やはりナレーションで補強した方が良いですよ。もう、それしか巻き返せないと思います。何せ、心理描写も全体の構成も雑過ぎますから…

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