スカーレット (第45回・2019/11/20) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』公式サイト
第8週『心ゆれる夏』の 『第45回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


川原家の夕食後の団らん。喜美子(戸田恵梨香)の妹・直子(桜庭ななみ)が東京で就職することになり、荷物をまとめながら、父・常治(北村一輝)と見送りについてもめている。さらに話題は信作(林遣都)の両親・陽子(財前直見)と忠信(マギー)のケンカに。原因は謎のへそくりと聞いた母・マツ(富田靖子)は、思いあたる節があるようで慌てて駆けて行く。一方、照子(大島優子)が喜美子の描いた火鉢のデザイン図を手に…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

前回の"振り返り"をせず、全く新しいシーンから始まったアバン!

いいねぇ、今回のアバンタイトルの出だしは。前回は、幼馴染3人のじゃれ合いと3つのフラグ立てしか内容が無かったから、一切前回の “振り返り” をやらずに、全く新しいシーンから始まった。やはり、脚本家と演出家は前回が中途半端だったことを理解していたってことになる。これで再び安心感が出て来た。

また、前回の感想でも書いた通りに、本作は近年の朝ドラの特徴にもなってしまった「中弛みの水曜日」を「フラグを回収し始めて週末まで盛り上げるスタート地点の水曜日」にしている週が多いから、今回のアバンに期待が高まる。

アバン冒頭の姉妹がスイカを食べるシーンにも"例の構図のカット"が!

そして、このアバンの冒頭の姉妹がスイカを食べるシーンにも “例の構図のカット” があった。当blogの読者さんなら “耳にタコ” かも知れないが、画面の手前を大きく襖や扉で覆って、画面の奥の小さな明かりの当たる四角い部分に喜美子を配置して、喜美子の心情を描く構図だ。しかし、今回は人物の配置が違う。

画面奥の小さな明かりの当たる四角い部分には誰もおらず、壁などの手前の薄暗い部分に喜美子(戸田恵梨香)の一番下の妹・百合子(福田麻由子)がいて、その姉妹に奥の光が当たっている構図。でも、この構図が使われる時は、ほぼ必ずと言って良い程に、このカットの “奥の光の当たる四角い部分” に居る人物に大きな人生の変化が訪れる。

そして、恐らくこのシーンだけを見れば、そのエリアに誰も居ない。いや、居ないのでなく、ここは演出家の意図を考えれば、居ない人に変化が起こると言う暗示と捉えるべきだろう。だとすると、この姉妹のやり取りに居るべくして居ない登場人物は、妹・直子(桜庭ななみ)しかいない。だから、直子に変化が起こることが分かる。

分かると言うか、演出家が直子に変化が起こることを視聴者に感じさせるために、この構図を使っているのだ。となれば、演出家と脚本家の意図がシンクロして来た水曜日だから、前回の感想の通りに、 物語の歯車が動くのを期待出来そうだ。

"常治の手拭い"の感動秘話を直子用に親子喧嘩エピにアレンジ!

主題歌明けは、アバンでの暗示通りに、前回を全く無視して、先日からフラグが立っていた直子が東京で就職するエピソードだ。明日上京する直子が荷物をまとめながら、父・常治(北村一輝)と揉めるシーン。

今回は妹とは言え脇役だから、ここは適切にナレーションでフラグ回収の補足をしつつ、視聴者には喜美子が大阪に就職した際の “常治の手拭い” の感動秘話を持ち出して、直子用に親子喧嘩エピソードにアレンジ。この辺はずっと観て来た視聴者に配慮した作りだろう。

"初もん"の"スイカ"で、色々なものが連想出来た

また、スイカを使ったやり取りも実に考えられている。今でこそ “初物” の有難味は減ってはいるが、昭和の頃は “お初” と言って大そう有難く頂いたものだ。それに本作に不足気味の季節感も描けるし、スイカの赤色が、先日の喜美子が書いた火鉢の新デザインの赤いバラにも連想されるし、映像全体が明るくなる効果もある。

更に、貧しい家なら、もっと薄く切って数を多くしそうなのに、喜美子はやや厚めに切ったことで、私の考えすぎかも知れないが、川原家の経済状況が僅かに上向きになっているのも分かる。

まあ、そもそも “初もん” を買える時点で、以前の極貧生活から脱出しつつあるのは分かるが、細かな演出で更に補強しているのが良いと思う。喜美子が常治の寿命を気にしているのを、さらりと挿入したのも良い感じだ。

先週の水曜日も使われたハープとヴァイオリンの劇伴が…

そして、常治の言い分を完全に無視し続ける直子に、百合子がスイカを渡して、家族の仲直りを買って出るくだりから、実に良い雰囲気に。劇伴は “あの” ハープとヴァイオリンの音色の静かな劇伴だ。実はこの劇伴、先週の水曜日(11/13)でも印象的なシーンに使われたのだが、覚えているだろうか。

ちや子(水野美紀)が男社会の新聞社を辞めたのに、また男性社会の出版業界の仕事に就くことになったのを「『どうしてもやりたい。やってみたい やらして下さい!』言うて 必死に思いを伝えて 一生懸命 掛け合うて… ほんで ようやっと 任してもらえることになったんよ」と熱弁を聞いた喜美子が心を揺さぶられ場面だ。

家族の並び順や座り方の違いで、川原家の家族愛が描かれた

先週の場面では、ハープはちや子の行動力に共鳴した喜美子、ヴァイオリンの音色は波乱万丈の人生を振り返る “余裕” が出来たちや子の心情を奏でているように感じた。で、今回は三日月のインサートが入って、家族全員が縁側に座ってスイカを食べる構図。

上手(画面左)から、常治、喜美子、直子、百合子、母・マツ(富田靖子)の並び順で、両親が三姉妹を挟む位置関係なのも、家族愛が感じ取れる。また、常治と直子だけが胡坐をかいて座っているのも、短気で感情表現が苦手な似た者同士の父と娘と言うことまで描いてる。

そして今回のハープは喧嘩ばかりしていた常治と直子が共鳴し合う様子、ヴァイオリンのゆったりしたメロディーは、そんな常治と直子、マツの気遣いを見て家族の良さを改めて感じている “余裕” の出来た喜美子の心情を奏でているように感じられた。

直結するシーンの時間帯が違うと、物語が進んでいるのが分かる

例の劇伴が終わった8分過ぎ、マツが「お酒に換えられんよう うちには置いてない」から、前回での大野雑貨店の忠信(マギー)と陽子(財前直美)の夫婦喧嘩のフラグの回収が始まる。直前のシーンが三日月夜だったのに対して、忠信と陽子の夫婦喧嘩のシーンは夕景。

時間軸は戻っているが、描かれるシーンの時間帯が違うと、物語が着実に変化しているのが分かるから正解。夕方だから野次馬が集まって来るのも自然だし。

川原家全体が入る引きの画と三姉妹の長回しカットが印象的

で、シーンは夜の川原家に戻って私が驚いたのが、縁側で家族が並んでいるところから、走り出すマツを常治が追い掛ける様子を、ドカ~ンと川原家全体が入るような引きの画(ロングショット)が、1カット入ったこと。

照明さんも音声さんも大変だが、あの1カットでスタジオセットの手狭さから視聴者は解放されるし、ドン引きの画から「アホやな」の直子にポンと寄って、更に今度はちょいとカメラを引いて三姉妹を画面の真ん中にちょこんと置く。

このカット編集で生まれるテンポの良さと、ゆっくりと動きながら寄って行く長回しの1カットで魅せる三姉妹の “夢” のお話も、内容にピッタリだ。

直子の上京をナレーション処理せずに描いたのも良かった

13分過ぎは、翌朝で東京に行く直子と直子に付き添う常治、二人を見送る喜美子と百合子。やはり、このシーンは無いとね、って感じ。恐らく、脚本も演出もやる気になれば、前夜の三姉妹の会話劇の場面の会話の音を絞って、「翌日 直子は 父を伴って 予定どおり東京に向かいました」のナレーションを被せても良かったはず。

でも、それをやってしまうと、次の照子(大島優子)と敏春(本田大輔)のやり取りが、また夜のシーンだから、夜と夜でぶつかってしまう。それを避ける意味としても、しっかりと川原家の家族愛を描く意味でも必要だったと思う。

敏春の「お兄さんの身代わり」で、新展開の兆しが見えた!

そして14分前後から、 照子が敏春から火鉢の新デザインについて相談されるシーンに、照子の母・和歌子(未知やすえ)が割って入って来た。そして、丸熊陶業の経営改革の話に進むと思いきや、敏春の「結局 僕は お兄さんの身代わりやから…」で、新展開の兆しが見えた。

更に、ラストシーンで丸熊陶業へ新しい3人の職人が入って来たところで、水曜日終了。前回で立てられた3つ全てのフラグの回収にはならなかったが、週末に向けて “先” が楽しみになったのは間違いない。

15分間に3家族を描き、しっかりホームドラマにしたのはお見事!

また、どうしても書いておきたいのは、本来なら、前述の通りに主人公の妹とは言え脇役には違いないから、今回で描かれたのは主に「直子の上京」だけだから、ナレーション処理だけでも良いのだ。

しかし、前半? の14分間を使って喜美子の川原家、途中で信作(林遣都)の大野家、残りの1分間を使って照子の熊谷家の家族模様を盛り込んで、それぞれの違いを描きつつ、しっかりとホームドラマになっていたのは是非とも褒めたいところ。

これで、前回はやや無駄に思われた、喜美子と照子と信作の幼馴染3人のじゃれ合いっこが、3人各自が抱える問題の裏返しであることも分かった。やはり、水曜日の為の火曜日だった…と言う訳だ。お見事!

あとがき

なるほど。直子の上京、そして最後に登場した事業拡大を図る丸熊陶業に入社して来た3人の若手社員、そして何かを企てている婿の敏春が、今週のサブタイトル『心ゆれる夏』に繋がって行くようですね。果たして、喜美子は、じわじわと「信楽初の女性絵付け師」になるのか、あれよあれよと祭り上げられるのか? その辺の “先” も楽しみです。

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まだ結婚できない男 (第7話・2019/11/19) 感想

まだ結婚できない男

関西テレビ制作・フジテレビ系・『まだ結婚できない男』公式
火9ドラマ 第7話『カフェが好きで悪いか!!』の感想。
なお、前作の、「結婚できない男)は、鑑賞済み。



桑野(阿部寛)は店舗内装の依頼を渋るが、先方の専務・大島(岡部たかし)と会い、がぜんやる気に。英治(塚本高史)は桜子(咲妃みゆ)から、桑野に結婚の件を話すよう促されるが機会をつかめずにいた。一方、有希江(稲森いずみ)はビル社長と進めていた店の経営権譲渡の話をほごにされそうになり、まどか(吉田羊)に相談。同じ頃、桑野は依頼店舗が有希江のカフェの場所だと知る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし ※結婚できない男 DVD-BOX
脚本:尾崎将也(過去作/アットホーム・ダッド、鬼嫁日記、結婚できない男)
演出:三宅喜重(過去作/結婚できない男、銭の戦争、嘘の戦争) 第1,2,5,7
   小松隆志(過去作/結婚できない男、家政夫のミタゾノ1,2,3) 第3,6
   植田尚(過去作/結婚できない男、まっすぐな男、鬼嫁日記) 第4
音楽:仲西匡(過去作/結婚できない男、うぬぼれ刑事、匿名探偵、黒服物語)
主題歌:持田香織「まだスイミー」(avex trax)

今回が最も『2』らしく桑野を描いたと思う…

情報によると既に全話撮影済みだそうだから、何を書いても単なる感想にしかならないが…

今回の第7話が、これまでの6話よりも最も『2』らしい内容だったと思う。やはり、中途半端に “恋バナ要素” を匂わせるよりも、多少は窮屈な印象を与えても、今回のように、桑野(阿部寛)の “仕事” を通して、彼の正義感や真面目さや本音を描くことを中心にすべき。

未だに『1』と比較する視聴者が多いようだが、既に第7話で更に全話撮影済みなのだから、『2』の良い所を認めた方が、楽しいテレビドラマライフが送れると思うが…

あとがき

あとは、今後の展開で、桑野が仕事を離れた場面で、仕事面は天才だけど、それ以外の部分の意外性を面白く描いたら、それが『2』らしさに、もっと繋がって行くと思います。その意味で、最終回に向けての第7話で、良い方向に進んだのは安心しました。次回にも期待します。

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【これまでの感想】
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スカーレット (第44回・2019/11/19) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』公式サイト
第8週『心ゆれる夏』の 『第44回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


火鉢の絵付け師として歩み始めた喜美子(戸田恵梨香)。徹夜の末、新デザイン図を描き上げる。師匠の深野(イッセー尾形)のお墨付きをもらい、喜美子は早速、社長にプレゼンすべく事務所へ向かう。途中で役場勤めの信作(林遣都)と出くわし、信作を伴い事務所に入る。喜美子が本題を切り出す前に信作が火まつりの話題で盛り上がり、新婚の照子(大島優子)も登場。婿に来た夫に尽くす照子の変貌ぶりに、喜美子は言葉をなくして…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

どうして、また前回からの時間経過の表現が曖昧なの?

先週土曜日の感想にも書いたが、どうして本作は時間経過を正確に、例えば「あれから●年●か月が経ちました」みたいに表現しないのだろう。もう、ここだけ修正されたら、今のところは、ほぼ文句は無いのに。

今回のアバンタイトルでもそうだ。前回のラストシーンが花の図鑑を見ながら、赤いバラのスケッチをして新しい火鉢のデザインの第一歩が始まっただけなのに、今回の冒頭では、スケッチどころか社長に見せられるレベルの作品を仕上げちゃった。

先日もサクッと約3年間を省略したが、ここでは省略を良しとしても、「フカ先生から 新しい火鉢のデザインを考えるように言われてから 一週間が経ちました」とナレーションを入れるか、喜美子(戸田恵梨香)の衣裳の上下が前回のラストシーンと(多分)同じだから「喜美子は徹夜で デザインを完成させました」くらいは入れても良かったと思う。

アバンって、そう言う視聴者への情報提供の場でもある訳だから…

事務所前のシーンの色彩のコントラストが実に朝らしかった

しかし、今回のアバンは、必要以上に喜美子を強調したカットが多く、演出家がかなり意図的に主人公を押し出して描いたのが印象的だった。もちろん、主人公を押し出して描くのは悪くないが、何か嫌な予感がするアバンだった。(のちに、ここしか喜美子を強調するシーンが無いことが分かるが)

ただ、演出的に、美術的に褒めたいのは、喜美子が社長に新デザインを持って行くシーンで、喜美子の背景に「藍色の火鉢」が逆さにたくさん置いてあったこと、喜美子の薄ピンク色のトップス、明るい陽射し、藍色の火鉢、手前の黄緑色の松のコントラストが、実に朝らしい雰囲気を醸し出していたこと。

やはり、デザインを描く朝ドラだから、画面の中の色使いにも気を配って当然ってことだ。

もっと喜美子の新デザイン挑戦への心情を描いて欲しかった

主題歌明けは、 新デザインを深野(イッセー尾形)に見て貰った喜美子が、丸熊陶業社長・秀男(阪田マサノブ)のもとへ行く途中、事務所の前で役場の観光課に勤める信作(林遣都)と偶然出会ってじゃれ合って中へ。何故か、秀男だけが扇子で扇いで暑苦しそうにしているのが気になったが…

もっと気になったのが、そのあとの喜美子の新デザイン挑戦への気持ちを社長に伝える大事だと思われるシーンが、そこそこに扱われて終わってしまったこと。やはりここは、喜美子の心情をきっちりと描いて欲しかった。いや、別に番頭がデザイン画を受け取っただけにするな! と言うのでなく、もっとしっかりと印象付けて欲しかったなと。

たまには幼馴染3人で…と言うのは "アリ" だとは思うが…

そして、久し振りの喜美子と信作と照子(大島優子)の3人が揃っての、照子の婿への愚痴や自慢話でじゃれ合うシーン。まあ、絵付け室での修業と川原家での家族のやり取りだけでは飽きてしまうから、たまには幼馴染3人で…と言うのは “アリ” だとは思う。でも、照子の「労働者のにおいや!」は、ちょっと問題あり気だが、ここではスルーしておく。

終盤にまとめて、3つのフラグが立った!

で、幼馴染3人のじゃれ合いが終わると、12分過ぎから社長と番頭と敏春の丸熊陶業の経営のお話へ。更に、14分過ぎには大野雑貨店の忠信(マギー)と陽子(財前直美)の夫婦喧嘩。う~ん、何と書いたら良いのか。

終盤で、婿の敏春が喜美子の新デザイン画を見たカットは、喜美子の新デザインが採用されるであろうフラグだろうし、忠信と陽子の夫婦喧嘩の種は、喜美子の母・マツ(富田靖子)が陽子に預けた貯金箱の中身を忠信が使ってしまったフラグだろし、幼馴染3人がじゃれ合ったのも3人に何かが起こることのフラグなのだろう、きっと。

フラグを立てることばかりだと、「喜美子=陶芸」が薄まる

フラグを立てるのは悪くないし、“先” が見たくなる朝ドラのためには、重要な要素だ。全体の世界観も、敏春や信作や照子が合流して来ると広がる上に、「信楽の陶芸のお話」と言うイメージも醸し出しやすくて良いと思う。ただ気になるのは、火曜日の15分間に “3つものフラグ” を立てる必要があったのかってこと。

だって、結果的にアバンタイトルと社長に直談判するシーン以外の喜美子は、幼馴染とじゃれ合っていただけ。そう、15分間の殆どが、喜美子が居なくても成立するエピソードばかりだってこと。これでは「喜美子=陶芸」が薄まって行く可能性がある。それだけは、何とか阻止して欲しい。

今週も水曜日に "大転換" があるパターンなら次回に期待!

そんなことを考えていて思いついたのが、今日が火曜日だってこと。先日も書いたが、本作は水曜日に “大転換” があることが多い。そして週末まで一気に盛り上げるってパターン。そのために、フラグを今回にまとめた可能性がある。となると、水曜日である次回が楽しみだってこと…だ。

あとがき

もう少し、喜美子が陶芸の修業に励んでいる姿が見たかったですね。でも、今週のサブタイトルが『心ゆれる夏』ですから、喜美子が “何” に心が揺れるのか…ですよね。

どうやら、この展開だと恋バナは無さそうなので、“一生の師匠” と慕っているフカ先生が婿の敏春に評価されず、喜美子が “女性初の信楽絵付け職人” として祭り上げられて、心が揺れるのか? いずれにしても、明日の水曜日で物語の歯車が動くのを期待します。

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シャーロック アントールドストーリーズ (第7話・2019/11/18) 感想

シャーロック アントールドストーリーズ

フジテレビ系・月9『シャーロック アントールドストーリーズ』公式
第7話『少年シャーロック現る!祖父誘拐と開かずの金庫』の感想。
なお、原作の小説、アーサー・コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」シリーズ」は既読だが、全作品ではない。



獅子雄(ディーン・フジオカ)と若宮(岩田剛典)を、小学生の虎夫が訪ねて来て、一昨日、家を出たまま戻らない祖父の寅二郎を捜してほしいと依頼。そして寅二郎が大切にしていた小袋を見せる。河川敷で見つけたというその袋の中には白い粉が入っていた。現場を調べた獅子雄達は、寅二郎が2人組に拉致され、車で連れ去られたと確信。その日、寅二郎が利用した介護施設を訪ねる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:アーサー・コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」シリーズ」
脚本:井上由美子(過去作/緊急取調室1,2,3) 第1,2,3,4,5,6
   東山狭(過去作/不明) 7
演出:西谷弘(過去作/モンテ・クリスト伯、刑事ゆがみ) 第1,7
   野田悠介(過去作/コード・ブルー・シリーズ、ラジエーションハウス) 第2,4,
   永山耕三(過去作/モンテ・クリスト伯、人は見た目が100パーセント) 第3,5
   平野眞(過去作/モンテ・クリスト伯、昼顔、ガリレオ、刑事ゆがみ)
音楽:菅野祐悟(過去作/半分、青い。リーガルV、東京タラレバ娘、刑事ゆがみ、偽装不倫)
主題歌:DEAN FUJIOKA『Shelly』(A-Sketch)

今回は、ファーストカットから気合が入っていた!

今回は、ファーストカットから気合が入っていた。1カット目は、地面スレスレに置いたカメラをゆっくり首上げすることで、誰かの視線を想像させ、2カット目で杖を持った老人役の伊武雅刀さんが画面の下手(右)から上手(左)に土手の上を歩いているだけで、演出的にはこの老人が被害者になることを容易に想像させ…

恐らく撮影は夕方でなく人気(ひとけ)の少ない早朝に「♪夕焼け小焼け」の子どもたちに帰宅を呼びかける放送風の効果音、そこから一気に犯人たちが現れ、あれよあれよと誘拐事件発生。ここまで僅か1分足らずの短さ。もう、ここだけ見ても今回は「今までと違う!」って感じがヒシヒシと伝わって来た。

獅子雄の小学生時代の回想が映像でしか表現不可能な世界で

そして、2分頃には、序盤から映像でしか不可能な表現で始まった。獅子雄(ディーン・フジオカ)の「昔 そんな固定概念がちがちの教師がいたな」の台詞をきっかけに始まった獅子雄の幼少期の回想シーンは、正に映像だからこそ表現可能な世界を魅せた。部屋の内装はそのままで、教室の机とテーブルが並べられた “セット” の中…

小学生時代の獅子雄を行方不明の祖父・寅二郎(伊武雅刀)を探して欲しいと獅子雄を訪ねて来た孫の羽佐間虎夫を演じる山城琉飛くんが演じ、固定概念がちがちの教師を、獅子雄の助手・若宮を演じる岩田剛典さんが演じ、他の生徒たちは全員マネキン人形と言う、実にシュールな世界で描かれた回想シーン。

普通の回想シーンでは面白くないと言う判断の結果だと思うが、ここまで斬新だと「これ、月9!?」と思ってしまった。

若宮が白チョークで書いたタイトルを獅子雄が溶接機の炎で書き直し

更に、アバンタイトルの最後に、いつも通りに獅子雄の手書きメインタイトルになるかと思いきや、若宮が黒板で使う “白いチョーク” を使って手書きで「ワトソン アントールドストーリーズ」を一度書いた文字を、獅子雄が上着の袖で消して、直前まで使っていた溶接機の炎で「シャーロック アントールドストーリーズ」と書いて裏返し…

今回のメインタイトルは赤く熱を持った文字で描かると言う、何とも凝った作り込み。その後も、カメラのアングルや編集も、ここへ書き出したらキリがない程、工夫が施されており、映像的にとても興味深い作品となった。

過去作品不明の、今作初担当の東山狭氏の脚本も秀作!

また、この第7話の脚本担当は、これまでの前6話の全てを担当して来た井上由美子氏に代わって、東山狭氏へ。ネット検索しても東山狭氏の過去の作品は見当たらなかったから、井上氏の関係者(弟子とか)かも知れない。

流石に、新人の1作目で、この単純に書いたら既視感だらけになりそうな物語を、ここまで秀作のミステリーに仕上げることは出来ないと思う。でも、本当にそうならば、是非とも『相棒』も担当して頂きたいものだ。

あとがき

これまでは、獅子雄と若宮のコンビを描きてきた作品で、今回は獅子雄と依頼人の小学生がコンビを組んで真相に辿り着くと言う異例中の異例な展開。だから、良くも悪くも『月9』らしく、子役でお涙頂戴路線に安易な手法で手掛けても良さそうなのに、そこを徹底的に排除して、物語と映像と演技で真っ向勝負の表現に出ましたね。

そして、それが大成功。とにかく、最終章近くの第7話で、こんな挑戦的なことをやり、見事に「秀作なミステリー」に仕上げたのは驚きしかありません! それと、遂に本作の「オリジナルサウンドトラック」が11月27日に発売されます。本作のサントラ盤は実に良いので、発売を待っていたので楽しみです。

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【これまでの感想】
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不思議な”親の死”の偶然と、サザン『愛はスローにちょっとずつ』の四方山話

2019/11/17 21:15 元記事投稿
2019/11/18 20:01 一部の誤字等を修正

不思議に重なる”親の死”の偶然とサザン『愛はスローにちょっとずつ』の四方山話

まえがき

先日(11/6)に投降した『今朝、最愛の母が亡くなりました…』と、11日に『最愛の母の葬儀を終えて…』に、たくさんのコメントを頂き、ありがとうございました。お陰で、大変心が落ち着いた日々を送ることが出来ています。

そこで今回は、今週末の土日は某ホテルで披露宴の音響照明映像の仕事の現場で、思わぬ偶然が起こったので、備忘録として残します。そして、ちょっとだけ大好きなサザンオールスターズの音楽のことも…

土曜日の披露宴で、女性司会者Iさんと、こんな偶然が…

まず、9日(土)は東京湾が一望出来る宴会場で、朝から遠くに富士山を見ながら準備をしていたところに、女性司会者Iさんがやって来ました。Iさんとは2,3か月に1回披露宴の現場で会うかどうかと言う確率。いつも、本番前にいろいろ話します。そんなIさんと私のやり取りです。いつもは、明るく娘さんの話をしに来るIさんが…

I「Mさん(私のこと)、先週とっても辛いことがあったの…」
M「何があったんです?」
I「先週ね、母が亡くなっちゃった…」
M「えっ!? 私も。うちは、水曜日」
I「うちは、木曜日。先週お葬式は終わったんだけど気持ちがねぇ」
M「はい、切り替えなきゃいけないのは分かるんだけど、難しい」
I「本当ね」

こんな偶然ってあるんですね。そして、この日は本番が始まるまでに、お互いの母親との思い出話などをして、「よし、今から3時間、気持ちを切り替えましょう」と言って本番に臨み、結果素晴らしい披露宴になりました。

土曜日は、富士山が夕方まで見えて心が清められました…

他に、不思議なことも起こりました。普通、真冬の寒い日や正月休みの空気のきれいな日は別にして、11月中旬に見える富士山は、昼には霞んで見えなくなるのに、その日は夕景になっても富士山の頂上まで、ずっと見えていました。心が清められたような気がします…

今日は、二つの偶然のお話を聞くことになりました…

で、今日(11/14)も披露宴の仕事があって、別の女性司会者Hさんと、ピアニストSさんと一緒でした。また、本番前のちょっとした時間に何となく話しているうちに、私の母が亡くなった話になりました。すると二人からこんな偶然の話を聞くことに。

女性司会者Hさんが繁忙期に「4日間」休暇を取ったら…

まず、司会者のHさんは今年の4月に、Sさんは今年の7月にお父さまを亡くされたそうです。そこでもまた偶然と言うか不思議なお話。

Hさんは遠方に住み入院しているお父さまのお見舞いに、「4日間」の休みを頂いたそうです。4月と言うのは婚礼の繁忙期であり、半年後が10月のこれまた繁忙期ですから、披露宴の本番も打ち合わせも多い時期。でも、どうしても「4日間」の休みを取りたいと思ったそう。

そして、帰省した1日目の夜にお父さまが亡くなり、帰省していた「4日間」で葬儀を済ませて、次の土日から仕事をしたそうで、仕事に “穴” を空けることは無かったとのこと。Hさんは「きっと、父が私の仕事の邪魔はしたくない…」と思ってくれたのだと思うと言っていました。

ピアニストSさんは、長期間船に乗る仕事に出る前に…

また、ピアニストのSさんは、7月の上旬からクルーズ船に乗り、数週間船内でピアノを弾く仕事があるので、暫く病床のお父さまに会えないから、出発の前日に会いに行ったところ「心配しなくて良いよ」と言ってくれたそうで、Sさんがそのままクルーズ船の仕事に行き、その後にお父さまは亡くなられたそう。

Sさんも「きっと、父が仕事は休むな」って言ってくれたのだと思うと言っていました。そんなSさんは、今でも心の整理がつかず、ふとした時にお父さまを思い出しては涙ぐんでしまうそうです。やはり、プロのピアニストは感情が豊かなのだと思います。私のような鈍感と違って…

私は、2つの仕事がキャンセルになったお陰で母の葬儀が…

実は、私にも同じような偶然がありました。それは、去年の12月末に、2019年11月7日(木)に、とある企業さまの「30周年パーティー」の演出の仕事が入り、会場のホテルが遠方なので、前日の6日(水)から泊まり込み…と言う仕事でした。しかし、この春に「どうしても予算が捻出できない」とのことでキャンセルに。

そして、今年の11月14日にも大きな宴席が福岡で行われる予定が、全国での災害を受けて中止になりました。もしも、その宴席があったら、週一回は飛行機で千葉と福岡を往復しなくてはならず、1週間前は最終調整で休みなど取れる状況ではありませんでしたから、どちらも中止になっていなければ、お客さまに多大な迷惑をお掛けするか、私の家族に迷惑をかけるかのどちらかでした。

今日は花束贈呈時の生ピアノの「TSUNAMI」に泣かされた…

ピアニストのSさんは、土曜日の披露宴でサザンオールスターズのリクエスト曲を弾いていたら、亡くなったお父さまのことを思い出して、「泣きながら弾いちゃった。サザンってスゴイね」と言ってました。

そして、今日の披露宴の花束贈呈の曲が、生ピアノ演奏での『TSUNAMI』で、「Mさんのことも考えたら泣けちゃった」と。私も、流石に新婦さまのお母様への熱い気持ちを綴った手紙朗読のあとの『TSUNAMI』にグッときちゃいました。

亡き人への"愛"、"思い出"、"記憶"も全てセピア色に染まらない

話は少し変わって。今、日曜日の夜10時30分から放送中の日曜ドラマ『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』の主題歌にサザンオールスターズの新曲『愛はスローにちょっとずつ』が使用されています。『真夏の果実』を思わせる切ないイントロで始まるこの曲の主人公は恐らく中高年の男性で、長く連れ添った妻を亡くした心情を歌ったバラードだと言われています。

この楽曲は、今夏の『40周年ツアー』中に桑田佳祐さん自身が、「ツアーでお客さんと共に熟成させていく曲」だとMCで紹介していたので、発売前から聴いており、これは表面的には、中年男性の亡き妻への切ないバラードですが、本当は最愛の人を亡くした人が、その人を忘れずにいられないけど前にも進まなくてはいけないと言う複雑な心情を歌った “応援歌” であると思って聴いていました。

そして、今も毎日のように聴きますが、やはり、その気持ちは変わりません。私は、特にこの歌詞が好きです。

♪愛はスローにちょっとずつ 黄昏(セピア)に染まるんだ
 Oh, yeah 忘られぬ 鳶色の瞳♪

最愛の人への “愛” は、時と共に色褪せて行く。思い出や記憶もみんな、時間と共に黄昏色に染まって行く。それは、しょうがないこと。でも、“愛” も “思い出” も “記憶” も、全部が全部セピア色に染まらない。強く印象に残った “亡き人の生きた証” は、いつまでも鮮明に残る… そんな気持ちを歌ったと勝手に解釈しています。是非、フルバージョンで聴いてみて下さい。


サザンオールスターズ – 愛はスローにちょっとずつ(Full ver.) - YouTube

あとがき

最愛の母が亡くなって13日が経ちました。「スローにちょっとずつ」どころか、益々鮮明に次々と子どもの頃からの母との思い出が浮かんできます。いつになったら、 “愛はスローにちょっとずつ 黄昏(セピア)に染まる” のでしょうか。まだ、もう少しセピア色になっていない “母との思い出” に浸ろうと思います…

私の個人的な話に最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

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